報道を観て驚いた。普天間基地跡地に「ディズニーランド(リゾート?)」を作る案が出てる。しかも、民間会社に官房長官が橋渡しをする。あの綺麗な海を破壊して新しい基地を作り、政府への風当たりを弱めようとする策略がミエミエである。
夕方のTBSでトップに取り上げているから、さぞ「突っ込んだ内容」になっていると思ったら、肩すかしをくらった。
「中国や香港にもできるし、採算は取れるんでしょうか」なんてコメントは的外れもいいところ。
「東京(千葉県浦安市ですが)は込みすぎているから、ちょうどいいかもしれませんね」とメインキャスターの弁。
かつては『報道のTBS』と言われた局なのに、ここまで政府にオベッカをつかい保身に走るのかと呆れた。
「活性化するからいいんじゃないの」と沖縄の街頭インタビューで若い娘が言った。
「基地建設に飴玉みたいな感じでよくないね」と老いた女性が応えた。
わたしは老いた女性と同意見である。普天間から辺野古への県内移転、いや同島移転。しかも海辺の基地である以上、「美ら海」を破壊せずには建設できない。県民の鼻面に飴玉をぶら下げて、浮かれている間に既成事実を作ってしまうとしているのに気づかないのか。
世論を鎮静化するために策を練る。それは建前だけの共産主義を維持しようとする「中国共産党」の専売特許ではなかったのか。普天間基地跡地にディズニーを、と官房長官までもが「太鼓持ち」になるのは、わたしたちが否定してるその国と同じではないか。ここまで沖縄県民を、いや国民をバカにするとは、わたしたちをナメきっているとしか思えない。
沖縄にディズニーランドという「最強のテーマパーク」が出来れば、県内に落ちる金は増え、雇用は安定し、日本最下位の平均給与額も上昇するかもしれない。
ただ、それと引き換えに失われるものを思うと、日本での運営会社、オリエンタルランドの「進出断念」という英断がなされることを望みたい。
written by Yoshinobu Iriguchi