適用商品の線引きでモメテいる。欧州各国で既に導入され、様々な問題があると指摘されている軽減税率。でも、よく考えてほしい。その差、たったの2%なんだということを。
消費税が導入されるまでは、物品税があった。贅沢品に課税されていて、その適用基準も複雑だった。
わたしが若いころ、三菱製のRVを買った。その時の説明では、ウィンチ(ワイヤー巻き上げ装置;主に立ち往生したオフロード仲間の車を救出するのに役立った)を装備しているわたしが選んだグレードには物品税の軽減措置があった。製造コストが増えても、車両価格が安くなるのだと。当時は見積書にも物品税の項目は無く、車両価格に含まれていたから、具体的な税額をまったく知らずに買った。
消費税が導入された時、この税は福祉目的に使うと、小柄なサル顔のオッサンがテレビで言っていた。オフコンの社内SEをしていたから、その対応に四苦八苦した。税率設定が変えられるという仕組みに、これは将来大幅に引き上げられると予感した。あの頃は3%だった、それでも慣れてない国民は右往左往した。
わたしは言いたい、
「軽減税率なんてやめちゃえ」と。たかが2%のために会計処理が大変になる。
どうせやるなら「食料品と家賃はすべて免税にしろ」と。
いっそのこと、消費税なんてやめちゃって、物品税を復活して、贅沢品にたっぷり課税すればいい。では、贅沢品って何?って議論にもなる。
諸外国では「付加価値税」と訳されるところもある。
付加価値、大根は免税で大根の煮物の惣菜は課税。基本は原材料には課税しない?。何だかループにはまりそうな議論が展開されそうな気がする。
消費税払うのが癪だからと言って、完全自給自足は出来そうもない。
たった2%だけど、税率変更されたときの落ち込みは如何なものか。
written by Yoshinobu Iriguchi