半年前に書いたものの続編である。

その後、異なる部位に痛みがでた。

6月の左膝前部、9月には右膝、そして今月左膝外側の痛み。前回の痛み止めが残っていたので、暫くはその薬で凌いでいたが、年末年始を控えていることもあり、不本意ながら同じ整形外科を受診した。

15日、痛みはかなり治まっていたが、今回は触診がなされ、「水が溜まっている」と告げられた。

痛みが治まっていたのは薬によるもので、炎症は残っている。皮膚が熱を持ち、赤みがある。

早速「膝の水」を抜いてもらい、ヒアルロン酸を注入された。抜き取った液体は黄色で結晶が浮遊していた。結晶の正体をつきとめるためにラボにまわされた。膝の屈伸が楽になり、ツッパリ感も消えた。その後は採血と検尿で終了した。

一週間後の受診予定が都合で今日にズレ込み、先週とは違う医師の診察を受けた。

彼は部位を見ることもなく、数字だけを頼りに「痛風」であると診断した。痛みの有無を尋ねることすらしなかった。

「尿酸値をコントロールしなければいけない」と強調された。

以前、その薬で痛みが再発したことを告げると、痛みなんか我慢して続けろと言う。

歩けないほどの痛みを堪えて、そんな薬を飲む気にはなれない。

わたしの訴えに、渋々、低容量のフェブリク錠を処方した。

正月明けに来い、それも開院直後にとまで言われた。その時間でないと血液の即日検査が出来ないらしい。

「冗談じゃない、病院の都合に合わせられるか」と心のなかで叫んだ。

 

その後、院外薬局で間違いが発覚。

フェブリク錠20mgと処方箋に記載されていた。わたしが聞いたのは10mgの低容量だったはず。

薬局の担当者が病院に確認し、処方箋の間違いが正された。わたしのような症例にはいつでも20mgを処方しているのだろう、確認することなく処方箋に打ち込んだに違いない。

市の名前を冠した整形外科だが、痛風という診断をした以上、ここに用は無い。わたしにとって正に「無用の長物」である。

継続治療するなら内科専門病院の方がいい。フェブリク錠の処方だけなら町医者で十分である。

 

医者の資質とは何だろう。

「俺様は偉いんだぞぉ」の威圧的な態度で患者に向かうのではなく、不調を抱えている人間に寄り添うべきではないか。

どんなに立派な設備を持とうと、大勢の来院者が居ようと、資質無き医者が跋扈する医療機関が淘汰されるのは遠い未来ではないはずである。

written by Yoshinobu Iriguchi