パリでのテロリズムの報復、かつての敵同士が手を組み大規模空爆。報復に続く報復。互いに反撃を繰り返していけば泥沼化するのは誰しもわかっているのにやめられない。
法的に、テロリストとはいえど人権を尊重した刑罰を科すのが理性的な解決だと言えば、そんな道理が通じる相手ではないと反論されるだろう。
根深い、宗教を介しての争い。
宗教は人に幸福をもたらすもので、争いをすべきものではない。わたしはキリスト者であるが、ムスリムを排斥しようとは思わない。他宗教を決して否定しない。
人それぞれ信じるものは違うが、誰しも不幸を望むことはない。今は茨の道を歩もうとも、その先には幸福が待っているからと。
一つ考えてほしい。わたしは決してテロリズムを肯定しないが、その根源となったものは何だったのか?。西側社会は、キリスト者が大半を占める白人の国は常に正しいのか。
ムスリムの人たちから搾取したり、迫害したのが根源ではないのか?。
誰しも迫害を受ければ、その仕返しをしようと、それを根に持って凶悪な手段に訴えるのではないのか?。
人として生まれた、その奇跡的な生を有意義に、幸福を追求する。すべての人がそんな人生を送れればと願ってやまない。
written by Yoshinobu Iriguchi