ニュースの映像を見て驚きと共に怒りを覚えた。普通の常識を持った親なら、子供の前でタバコを吸わない。子供の手の届くところにタバコを置かない。誤飲や火災も懸念される。
今朝のテレビで、海外の映像ではあるが、幼い子に刺青を入れていた。とんでもない痛さに泣き叫ぶ我が子を押さえつける親の姿は、まさに鬼のように見えた。
最近のレストランでは、禁煙の店が増えたが、中には分煙で、席に居ながらにしてタバコを吸うことができるところもある。わたし自身喫煙者なので、店のスタッフに尋ねられると、ついつい喫煙席を選ぶ。
その喫煙席に子供連れの客がいることに驚かされる。子供が同席する場合、わたしは必ず禁煙席、もしくは全面禁煙の店を選ぶ。それが当たり前だと思っている。そこにいる大人たちは、子供の存在や、煙が子供の方に流れようとも一向に気にせず同席者とお喋りに夢中になっている。
タバコだけではない、この国は子供の保護が十分ではない、いや殆どなされていないと言っても言い過ぎではない。
自家用車にチャイルドシートが装備されていない。
車内が広いワゴン車の中で走行中にもかかわらず子供が走り回る。
車内に子供だけを残して用事を済ます。
この傾向は特に田舎ほど多く見かけられる。わたしの暮らす埼玉西部では日常茶飯事である。
その親たちは軽い気持ちで、何も感じず行っているのかもしれないが、これがアメリカだったら即座に通報されて逮捕される。アメリカがすべて正しいと言うつもりはないが、こんな行為は虐待以外のなにものでもない。
チャイルドシートを正しく装着し、そこに子供を着席させておかないと、軽微な事故であっても大けがを負ったり死亡することもある。この取り返しのつかない事態も、追突・衝突などの加害車両がある場合、業務上過失致傷が業務上過失致死になってしまう可能性がある。自分たちだけではなく、他人も巻き込んで人生に大きな傷を負わすことになる。
多分、車内での子供放任をしている親たちは、そこまで考えていないと思う。以前、警察の方にも同じ話をしたが、彼の反応は鈍かった。ここまで悪いことを想像してしまうわたしがおかしいのだろうか?。
リスクが増えてきたこの時勢、不安を払拭するには十分過ぎる対策が必要だと思う。
written by Yoshinobu Iriguchi