福島原発事故に起因した放射性廃棄物が行き場を失っている。そもそも国の対応がノロ過ぎ、間違った施策が解決を難しくしている。

原発事故が起こった直後から、わたしは「除染はムダだ」と言い続けた。

田畑の表層土を削っただけで、再び耕作をしようする。その先には、そこにいた住民を帰還させるという「非人道的な人体実験」としか思えないような目的がある。

非情なようだが、汚染されてしまった地区の方たちには、国が相応の補償をし、他へ移転してもらう。その買い上げた土地に最終処分場を作ればいい。勿論、他県でのゴミも、福島原発事故に起因するものであるので、無条件に受け入れる。

「ムダな除染」につぎ込んだ費用を補償費用に充てていれば、今頃ゴミ問題も解決していた筈である。

わたしの知人の奥様は「福島産の農産品は一切買わない」という。知人からは彼女を非難するような言葉を聞くが、わたしはそれを否定する。韓国が日本の農産品を輸入禁止にしていると報道されている。わたしは「何を当たり前のことに文句言ってる?」と思う。

風評被害じゃない、アブナイものをわざわざ摂取することが「絆」なのか?。

先日、某民放局のプレゼントで、福島米5kgを450名にプレゼント、という企画があった。この番組では週替わりでプレゼント品が変わるのだが、450名という数は未だかつてきいたことがない。毎週、楽しみに応募していたが、この週は見送った。

わたしのことを非情、冷たい奴と罵る人がいるだろう。でも、これが唯一の解決策で、真実なのだと同感してくれる人も多いと信じている。

もう一度結論を記す、原発事故に起因する汚染物の処理はいたってシンプルである。他県のものもすべて福島の高濃度汚染地区に最終処分するべきである。

written by Yoshinobu Iriguchi