三菱自動車がひどく叩かれている。国交大臣にいたっては、鬼の首をとったように買戻しにも応じるように指導するなどと発言している。今回は三菱だったが、国内自動車製造会社のドン、トヨタが同じことをやっても同じことを言えるのだろうか。
自動車の燃費が消費者のクルマ選び基準になっている以上、厳格な検査基準が必要なのは納得できる。今回、現在の基準「JC08」なるものの要領を見た。
確かに、実際の走行を考慮したような内容ではある。当然、試験場の気温や湿度が結果に大きな影響をもたらす可能性があるので厳格に決められるのは仕方ない。
ならば、自動車メーカーが個別に試験を行うのではなく、国立の試験場をつくって、そこで測定すればいいではないか。それもメーカー担当者と役人だけではなく、テレビで生中継する。民放だとスポンサーのシガラミがあるから国営放送でやればいい。いち早く新型車が見られ、クルマ好き達は中継に釘づけになるだろう。それでも不正が疑われるのならば、一般の視聴者も同席できるようにすればいい。番組として十分に成り立つような気がする。
わたしはもう一つ、現行の自動車税の見直しを提言したい。
○ 「エコカー減税」なるクダラナイものを廃止する。
○ 軽自動車というカテゴリーを廃止し、すべての原動機付乗物を排気量によって課税する。
○ 現行の車齢13年以上の自動車税割増を廃止する。
○ 排気量単価は、2,000円/100cc とする(100cc 未満は切り上げる)。
○ 12,000円に満たない年額のものは月割をしない。
これにより、
原動機付自転車(50cc) 2,000円
原動機付自転車(125cc) 4,000円
軽自動車(660cc) 14,000円(貨物車も同額とする)
小型自動車(1000cc) 20,000円(〃)
〃 (1200cc) 24,000円(〃)
〃 (1500cc) 30,000円(〃)
〃 (2000cc) 40,000円(〃)
普通自動車(2500cc) 50,000円 となる。
ハイブリッドだろうが何だろうが、一切関係なくする。明朗会計でいいではないか。
そこで、燃費の話に戻るが、自動車は走れば走る程(厳密には燃料を給油すればする程)多くの税金(揮発油税や軽油引取税)を納めることになる。
当然、燃費の良いクルマにのれば、納める税金は少なくなる。
自分で燃料を節約するような運転をすれば、税金だって節約できる。
消費燃料が減れば、それだけ環境にも優しいということになるのだから、それだけでもご褒美だと思うのだが。
written by Yoshinobu Iriguchi