最近の国政選挙、投票率が下がっている。有権者の諦めなのか、ただ面倒なのか。長々続いた一党独裁から民主党に政権交代がなされてもあの不甲斐無さ、国民の期待を見事に裏切ってくれたと思う。

わたしは、30年以上前に選挙権を手に入れてから棄権した覚えがない。不在者投票と呼ばれていた頃から何とか都合をつけて意思を示してきた。ただ、わたしの票は殆どが埋もれたものになっている。

友人は殆ど投票をしなかったと自慢している。

彼曰く「どうせ俺一人が行かなくても関係ないし」と。

日本は議会制民主主義の国だと教えられた。その頃は世間知らずのガキだったから、それがあたかも尊いものだと信じた。

今の日本を見てみろ、と当時の教師に言いたい。政権を握る独裁党は自分たちの都合の良いように選挙制度を変更し、議席数を減らさないためだけの政治を行う。国民の意思など誰も考えていない、もし、少しでも国民の気持ちが分かるのなら、もっとマシな政策が実行されるはずだ。

来夏の参議院議員選挙、18才から投票が出来るようになる。有権者数は増えるが、投票率は上がるのだろうか?。

「投票したい候補がいない」から棄権する、それも一つの意思表現の方法かもしれない。しかし、それではただ単に「面倒だから投票行かない」人と区別がつかない。

そこで、開票作業は面倒になるが、「マイナス票」の投票ができればいい。

「この党には(この候補者には)絶対に当選してほしくない」という意思表示は、投票用紙全面に「×」をつける、または斜線を引く。得票数からマイナス票を差し引く。

現在の独裁党では絶対に実現しないだろう、得票数からマイナス票を差し引くと、議席がほとんど消えてしまうから。

written by Yoshinobu Iriguchi