白熱電球、蛍光灯の製造・販売・輸入を禁止すると報道された。確かに消費電力の低い光源としてはいいのかもしれない。地球温暖化対策にも貢献するものだとは思う。しかし、LED電球は安全なのか?という疑問が残る。
気になって調べてみた。一般社団法人 照明学会が公開している資料によれば、他の光源との差はないとされているが、所詮、お上の顔色をうかがう団体の言うことなので割り引いて考えなければならない。
シロート的な意見だが、
白熱電球は、ホワァとした暖かさを感じる。
蛍光灯は、鮮やかにクッキリと照射された物体を浮き上がらせる。
LED電球は、冷たい感じ、わたしの好みではない。
ちなみに、わたしの事務所では、デスクワーク用に白熱球型蛍光灯(白色)をブームスタンド、部屋の照明は同じく暖色のスタンドライト。天井についている「蛍光灯」は滅多につけない。この暖色系のライトの下、夜の時間を過ごしていると、自然に睡眠に入れる。
この国の最低照度基準は明るすぎると常々感じていて、「明るいことはいいことだ」みたいな風潮を苦々しく思っている。夜間の打ち合わせなどで取引先へ行ったりすると、明るすぎてブツブツ言ってしまう。そんなわたしは「変わった人」だと思われている。
今回の「白熱球・蛍光灯禁止令」は、この最低照度基準のもと、企業の「設備投資拡大」を狙ったものではないかと穿った見方をしてしまう。蛍光灯は建物だけでなく、列車内にも多用されている。これらをすべて置き換えるにはどれほどの費用が必要なのか。その費用は利用者であるわたしたちが負担させられることになる。爆発的に儲かるのは照明器具製造メーカー、工事業者だけである。
省エネを謳うのであれば、バカ明るい最低照度基準の見直しでもすればいい。
written by Yoshinobu Iriguchi